電報とは何?送り方や・打ち方も紹介

- 電報まとめ
電信を用いて要点をまとめた短い手紙のことで、電話が家になかった時代から使われていました。
現在では冠婚葬祭、入学祝い、卒業祝い、誕生日、出産祝いなど、直接お祝い、お悔やみできない際などに用いられます。
インターネットが普及しているのでメールでお祝いの文章を送ることは簡単ですが、電報は形として残すことができるため特別感があります。


祝電と弔電の違い
電報の種類は大きく分けると以下の2種類になります。
祝電(しゅくでん)
【お祝い電報・結婚式・入学・出産など】
弔電(ちょうでん)
【お悔やみ電報・お葬式など】
まずはこれらの違いを簡単に説明します。
祝電(しゅくでん)とは?
祝電はお祝い電報とも呼ばれ、お祝い事に参加できないけれど「祝福してあげたい」という気持ちを電報にして相手に届けるものです。下記のようなお祝い事に使用されます。
- 結婚祝い
- 出産祝い
- 入学祝い
- 卒業祝い
- 昇進祝い
- 成人祝い
- 誕生日
- クリスマス
- バレンタインデー
- ホワイトデー
- 父の日
- 母の日
- 敬老の日

弔電(ちょうでん)とは?
弔電はお悔やみ電報とも呼ばれており、「お通夜・葬儀・告別式」に参列できない場合にお悔やみの気持ちを贈る電報です。

電報の送り方・打ち方

電報の送り方まとめ
- 電話
電報サービスを行っている各社の指定番号に電話をかけ、届け先の情報、文面などを伝えます。代表的な番号は「115」です。 - 郵便局
窓口で専用の用紙を貰い、必要事項を記入し窓口に提出します。一度持ち帰り、ポスト投函しても構いません。 - インターネット
電報サービスを行っているサイトで電報を選び、必要事項を記入します。クレジット、キャリア決済をすることが可能です。
今は電報もインターネットで申し込むことが可能で、好きな台紙や付属するギフトや文面も画面上で確認でき、申し込みも簡単になりました。
主にこの3通りの送り方があり、祝電や弔電などによって準備する情報などが異なるため、そちらを詳しく解説していきます。
祝電の送り方

祝電を送る際に準備しておきたい情報は下記の内容です。
お届け先名
住所
電話番号
届ける日時
受取人のお名前
メッセージ内容

送り先は病院や結婚式の会場多いため、なにも連絡せずに送ってしまうと受け取ってもらえないことがあります。
お届けする日は相手の都合に合わせるのがマナーですので、送り先には事前に連絡して確認をとっておきましょう。


もしわからない場合は直接相手に聞いても問題はなく、自宅に送っても大丈夫です。
受取人のお名前は新郎の知り合いであれば新郎の名前を書き、新婦の知り合いであれば新婦の名前を書きます。2人と知り合いであれば連名にします。
差出人はフルネームで書きましょう。
祝電を送るタイミング
祝電を送るタイミング | |
---|---|
午前中の場合 | ~前日まで |
午後の場合 | ~2時間前 |
出産祝いの電報 | 生後7日~1ヶ月以内のお七夜の時期 |
1か月前から予約可能なので、お祝い事が午前中の場合は最低でも前日に届くように手配してください。
午後の場合は最低でも2時間前には届くようにするのが祝電を贈るときのマナーで、可能であれば2~3日前に届いているのが理想的です。遠方にお住まいの場合は1週間前に贈っても構いません。

祝電の文章の書き方
まず、下記のことをしっかり確認し注意してください。気づかないで送ってしまうと、失礼にあたってしまいます。
- 祝電の文面に誤字脱字はないか。
- 祝電の送り先、お祝いごとの日時が間違っていないか。
- 句読点や改行を使っていないか。


祝電の内容の注意点
- プライベートなことを書きすぎない。
- 出席できないことをお詫びする必要はない。
- 別れ、再婚を意味する忌み言葉(いみことば)は使用しない。
「別れる、重ねる、切れる」という言葉は忌み言葉と呼ばれ、その場にふさわしくない縁起の悪い言葉なので、使わないように気を付けてください。
また文章の長さについてですが、お祝いの席では1通に対して読み上げる時間は30秒~1分しかかけられないのがほとんどです。
50~100文字が一般的な目安なので、基準にしてみてください。

弔電の送り方

弔電を送る際に準備しておきたい情報は下記の内容です。
お届け先名
住所
届ける日時
宛名(喪主名)と故人名
メッセージ内容

また、弔電を送る日時、宛先に間違いがないか確認し、不安な場合は電話番号も記載しても構いません。
宛名は喪主名と故人名の両方を記載するのが一般的なマナーです。
喪主名がわからない場合は、遺族宛に「○○様(故人の名前)のご遺族様」宛てにすれば失礼に当たりません。

弔電を送るタイミング
弔電は知らせをうけたらすぐに送ります。お通夜の前日もしくは葬儀の2時間前を目安に送り、弔電が読まれる告別式に間に合うように手配するのがマナーです。
弔電の文章の書き方・注意点

家族 | ご家族様/皆様 |
---|---|
父 | ご尊父様/お父様 |
母 | ご母堂様 |
夫 | ご主人様 |
妻 | ご令室様 |
息子 | ご子息様/ご令息様 |
娘 | ご息女様/ご令嬢様 |
兄 | 義兄/兄上様 |
弟 | 義弟/ご弟様 |
姉 | 義姉/姉上様 |
妹 | 義妹/お妹様 |
祖父 | ご祖父様 |
祖母 | ご祖母様 |
最も注意したいのは、相手の宗教にあった弔電を選ぶようにしなくてはいけないという点です。
相手がどのような宗教の方なのか、事前に確認し失礼にならないような言葉を使ってください。
また祝電と同様に、弔電にも忌み言葉を使ってはいけません。下記の言葉を使わないよう要注意です。
- 相次いで
- 失う
- 消える
- 苦しむ
- 最後に
- さらに
- 去る
- 泣く
- 亡くなる
- 九
- 四
- 苦しむ
- 迷う
- 浮かばれない
忌み言葉に加え、使用してはいけない「重ね言葉」というものも存在します。

- いろいろ
- くれぐれ
- しばしば
- ますます
- またまた
- たびたび
- ときどき
文章の長さは、100~200文字程度が平均です。
しかし、「仲が良かったのに参列できなかった」というお悔やみの気持ちを述べたいという方は、200~300文字程度の文章量でも構いません。
故人との関係やご遺族との関係性により弔電の長さを調節して下さい。
電報の種類

電報の種類は時代とともにとても増えてきており、祝電などでは紙ではなくバルーンにメッセージが書かれていて、そのまま飾れるようになっているものなどもあります。
弔電の場合も花や品物とセットになっている物が多いので、お悔やみの言葉とともに送ればより一層気持ちが伝わります。
祝電の種類
祝電は特に種類が豊富なため、相手の好みなどをリサーチし、喜んでもらえるようなものをチョイスしてみてください。
バルーン電報 | おしゃれなバルーンにメッセージが書かれており、会場などに飾ることができます。 |
---|---|
マシュマロ電報 | マシュマロに文字が書かれていて、食べることができる電報です。 |
キャラクター電報 | 有名なキャラクターとコラボしている電報です。 |
フラワー電報 | 花束とともに送ることができます。 |
フォットフレーム電報 | お祝いの写真や花などをフォトフレームに入れて送ることができます |
ぬいぐるみ電報 | ぬいぐるみとセットで送ることができます。 |

弔電の種類
弔電の台紙も種類が豊富で、布が張られ、刺繍が入っている高級感のあるものなども存在します。
お盆とセット | お供え物を乗せたり、お香典の受け渡しをする際のお盆として使用できるお盆がついています。 |
---|---|
お線香、ろうそくとセット | お供え物とセットになった電報です。 |
供花(フラワー)電報 | お悔やみ用の供花として電報と一緒に送ることができます。 |
電報の金額相場は?
祝電や弔電、またはその内容によっても金額相場は変わりますが、祝電の場合相場は2,000円~5,000円です。
弔電は、個人や遺族との関係性により金額も変わり、弔電のみ送る場合は1,000円~3,000円が相場です。
弔電とともに品物も送る場合は、相手によって相場が変わるため下記を参考に金額を決めてください。
家族 | 2,000円~7,000円前後 |
---|---|
親戚 | 2,000円前後 |
友人 | 4,000円前後 |
電報を貰った時のお返しは?

祝電や弔電のを貰った際は、お返しすべき場合とそうでない場合があるため、確認しておきましょう。
祝電の場合
祝電を頂いた際、あまり時間を空けずに数日以内に電話もしくは、はがきでお礼を伝えます。近々会う予定があるのであればその時に直接口頭で伝えても問題ありません。
なにもせず放っておくことや、メールでお礼を伝えるのはマナー違反です。

弔電の場合
弔電だけの場合は特にお返しの品を送る必要はありませんが、お礼状、ハガキもしくは手紙をなるべく早く送りましょう。
メールや、電話でお礼をしてもかまいませんが相手によっては失礼だと感じてしまう人もいるので注意が必要です。
弔電と一緒に供花や香典を貰った場合は、その品物の半額くらいの品物を返すのがマナーです。
また、他の参列者に依頼して香典を出してくれる方もいます。
そういった場合はまず弔電に対してのお礼状を送り、その後を忘れず行ってください。
お返しの品には主にお菓子、お茶、タオルを選ぶ方が多いです。