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退職祝いとは

退職祝いとは

退職祝いとは職場で一緒に頑張ってきた方が退職される際に、お疲れさまでしたというねぎらいと感謝の気持ちで贈るお祝いで、転職祝いも同様です。

退職とひとことでいってもその理由はさまざまで、定年退職、寿退社をはじめ、転職、転居、あるいはけがや病気ということもあります。

いずれの場合もこの先続く新しい人生に進めるように、退職する方を気持ちよく送りだすことができるよう、お祝いの言葉をメッセージに込めたいものです。

ここでは、

退職祝い、転職祝いで贈る言葉の具体的な文例
御祝には欠かせない熨斗の書き方
プレゼント相場やマナーとタブー

といった内容をあわせてご紹介していきます。

退職する相手に喜ばれるメッセージ

退職相手にメッセージを贈るといってもいままで一緒に働いてきた仲間に、いざかしこまったメッセージを贈るとなると、何を伝えればいいのか悩む人は多いものです。

また、伝え方も言葉と手紙では気持ちや言葉遣いも違ってきます。
ここではそんな退職祝いのメッセージのシチュエーション別のコツや具体的な文例をご紹介していきます。

ひとつだけ言えることは、退職祝いは感謝の言葉を伝えるいいチャンスだということです。
ご紹介する書き方の文例を参考にしつつ、自分の言葉で表現するとよいでしょう。

手紙で伝える場合

感謝の言葉を伝えるなら手紙がおすすめです。

手紙なら普段なかなか口では言えないようなことまで伝えることができますし、しっかり内容を考えて書くことで、言葉で伝える際のいい忘れというのも減らすことができます。

お互い社会人としてのお祝いですので、書き出しや締めの言葉をはじめ、書き方は以下のポイントを抑えて書くようにします。

  • 宛名
  • 書き出し
    退職のお祝や感謝の言葉を書きます。
  • エピソード
    退職される方との思い出や、学ばせて貰ったことを書きます。
  • 締めの言葉 これから先の人生を願う文章で締めます。
  • 差出人氏名

書き出しや締めはある程度決まりがありますので、1番喜んでもらえるポイントはこの中でエピソードということになります。

どんな時にアドバイスをもらったり励ましてもらったかという、自分にとってどれほど特別な存在だったかなど、2人の間の出来事を書いたり、今感じている寂しさや感謝を素直に伝えるとよいでしょう。

言葉で伝える場合

手紙ではなく言葉で伝えるなら、より自分の気持ちをダイレクトに伝えられますが、いろいろなエピソードや感じている思いを伝えるのは少し恥ずかしく感じるかもしれません。

退職最後の日や送別会といったタイミングで伝えることになるでしょうが、うまく伝えられなければその場では感謝の気持ちを伝えるにとどめ、後日改めて手紙を書くのもよいでしょう。

転居や転職

転居や転職でのお祝いメッセージは相手の転職理由で内容が変わります。

よい理由であればお祝いとして祝い、そうではない場合はお礼を中心とした内容にしましょう。

ご転職おめでとうございます!

これまでの仕事ぶりなら新しい職場でも皆から頼りにされることでしょう。

今まで一緒に仕事ができて本当に充実しました。心からありがとう!

ますます羽ばたいていくこと、目標に向かって挑戦していく●●さんを応援してます!

たまにはご飯行きましょうね。

ポイントこれまで一緒に働いてきた感想や、前向きに送り出す気持ちを表現しましょう。

長い間お疲れさまでした。●●さんには本当にお世話になりました。

いつでも前向きに努力を惜しまず、仕事への情熱と冷静な判断で数々のプロジェクトを

成し遂げてきた●●さんが会社を去るのは本当に寂しく感じますが

新しい人生の始まりを心よりお祝い申し上げます。

退職しても人生の先輩としてこれからもぜひご指導ください。

ポイント栄転やおめでたい理由ではない時は、お祝いの言葉は入れずにねぎらいや感謝の内容にするとよいでしょう。

けがや病気

けがや病気での退職は当然本人の希望するものではありません。
退職した先の人生に不安を抱えていることもありますので、深刻にとらえないようにしつつも、これまでの感謝の気持ちを込めたあたたかい言葉でおくりだすようにしましょう。

ちなみにこうした場合はお祝いの品も、のし紙の表書きは退職祝いとせず、感謝や御礼といった言葉にしましょう。

長い間お疲れさまでした。●●さんにはいつのときもお世話になりとても感謝しております。

●●さんの仕事ぶりやガッツに触発されどれだけ救われてきたか感謝してもしきれません。

休養中、生活のペースがつかめましたら、ぜひまたお会いさせてください。

まずはゆっくり静養ください。今後とも変わらずよろしくおねがいいたします。

ポイントけがや病気、将来のことなど不安な要素には触れずに、相手への感謝やこれからも変わらない関係でいられることを表現するのは良い方法です。

●●さんまずはゆっくりご静養ください。

●●さんの仕事ぶりにはいつもひっぱられてきました。

そのバイタリティが戻る日がいまから楽しみにお待ちしております。

持ち前のガッツで身体も治して、またバリバリ働く姿を見せてください。

お互いに元気な姿で再会しましょう!

ポイントけがや病気をいたわる内容にする場合は、励ます気持ちと同時に、未来への希望や無理せずまずは療養を促すような、相手を思いやった内容もおすすめです。

定年退職

定年の年齢は年々変化して、今は70歳というところもありますが、何歳にしても定年退職は人生の大きな区切りで、定年を迎えるまで働きつづけたことは本当にすごいことです。

長い間勤めてきた相手に対する敬意をもったより丁寧な言葉づかいで、長年の努力やお世話になった感謝を表現し、この先の第2の人生の門出を祝福するのもよいでしょう。

ご定年誠におめでとうございます。

●●さんを目標に仕事に向き合った日々が、今の私を作ってきました。

成し遂げてきた●●さんが会社を去るのは本当に寂しく感じますが

新しい人生の始まりを心よりお祝い申し上げます。

退職しても人生の先輩としてこれからもぜひご指導ください。

ポイント今ある自分を育ててくれた感謝をメッセージに込めるとよいでしょう。定年後も付き合いが続くような表現もよいかもしれません。

ご定年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます

●●さんと共に過ごした日々を思うと、明日からの出社に寂しさを覚えます。

在職中はご指導いただきましたこと、感謝の言葉もありません。

教えていただいた仕事への姿勢を忘れず、これからも精進してまいります。

第二の人生をこれまで以上にパワフルにお過ごしくださいますことお祈り申し上げます。

ポイントこれからはじまる第二の人生へのエールを送り、また、自分の今後の意思表示をするのも、指導してきた部下の成長が見てとれていいかもしれません。

寿退社

おめでたい寿退社ですが、メッセージを贈る側が上司、同僚、部下によって内容は変わります。

いずれも共に働いてきた労いのほか、結婚という大きなイベントを迎えることに対する祝福の言葉を添えるとよいでしょう。

ご結婚おめでとうございます。

●●さんと共に過ごしご指導いただいた日々は忘れられない思い出です。

短い間でしたが本当にありがとうございました。

これからは旦那様と楽しく充実した日々をお過ごしください。

●●さんのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

ポイント後輩からのお祝いのメッセージは、お世話になった感謝を伝えるとよいでしょう。

●●ご結婚おめでとう!

同期入社の●●さんが結婚ということで、本当に嬉しいです。

ランチ食べたり一緒に過ごした日々を思うとちょっぴり寂しいですが

●●さんの幸せになることを誰よりも祈ってます!

落ち着いたらまたランチ行こうね。

ポイント同僚の場合は親しい間柄なので、あまりかしこまった文面だと他人行儀になってしまいます。
多少くだけたほうが親近感があってよいでしょう。

結婚し退職した後にも友人として会いたいという思いを込めると相手は嬉しいかもしれません。

●●さんご結婚おめでとうございます。本当にお疲れさまでした。

●●さんの明るさとバイタリティでいつも社内は明るくよい雰囲気でした。

ご結婚なさっても持ち前の明るさでご家族を盛り上げ素敵な家庭を築いてください。

ご出産のあかつきにはママとして育児も頑張ってください。

これまでの感謝とこれからの人生に最大のエールを送ります。

ポイント長く一緒に働いてきた部下にはお疲れさまでしたという言葉を使うのは正しい表現です。
相手が上司や目上の人の場合は使わないのがマナーとされています。

出産もある場合は同じく大変おめでたいことなので、このことに触れるのもよいでしょう。

頑張ってくださいという言葉もよく使う言葉ですが、お疲れさまでしたと同様、目上の相手には使わない言葉とされています。

メッセージのコツ

メッセージ内容のコツに触れる前に、まずは手紙を書く用紙にこだわってみてはいかがでしょう。

退職祝いに決まった形式はありませんが、社会人として相応しい、少し品のある上質なレターセットや便せんに書くとよいでしょう。

文字は達筆でも読みにくいですし、あまりきれいには書けない人も、普段より丁寧に書くことを意識しましょう。

何気ない日常での日々についての感想でも、ピンチを助けてくれた感謝でも、退職する相手とのエピソードや、感謝のきもち、寂しさといった気持ちを素直に、文章だけ丁寧にというのがメッセージのコツです。

また、退職で関係が終わるのではなく、退職した後もまた会えるのを楽しみにしているという気持ちを伝えるのも相手に喜んでもらえるポイントのひとつです。

のしの書き方

ここからはのしの書き方を簡単にご説明していきます。

のしとはお祝い事で贈りものをする際につけるのし飾りのことで、プレゼントを贈る際はのしと水引という紐飾りがついたのし紙で包んで贈るのがマナーになっています。

表書き

退職祝いの表書きは祝定年御退職、感謝、贈呈、寿退社の場合は寿といった表書きをします。
転職の際のお祝い金を贈る際に包むご祝儀袋の表書きは餞別とすることが多いようです。

いずれの際も病気が原因でやむなく退職や転職をする場合にはこれらはふさわしくない書き方になりますので、理由があいまいな時は表書きを御礼としておくとよいでしょう。

水引の下には氏名をフルネームで記入します。部署などまとめて送る場合は総務部一同、または代表者名を書き、横に以下総務部一同というような書き方をします。

水引

水引は祝儀や不祝儀で用いられる帯ひも状の飾りものです。お祝いでの水引は紅白で5本のものが一般的で、7本の蝶結び(花結び)を使っても構いません。

結婚のお祝いには結びきり紅白10本の水引を使うのがマナーなので、寿退社の時だけは結びきりの水引を使いましょう。

退職・転職祝いのマナー

退職祝いは社会人としてのマナーが問われるとともに、去っていく人を暖かい言葉で贈るという人間としてのマナーも問われます。

マナーに反することなく、くれぐれも失礼のないようにしましょう。

メッセージ

どんなにいいプレゼントを用意しても、品物やお祝い金だけを渡すのでは気持ちは伝わりにくいものです。
お世話になった感謝やいままでの努力に対しての敬意を込めて、ちょっとした文章でもよいのでメッセージを添えると、受け取ったほうも喜んでくれるでしょう。

熨斗(のし)

退職祝いのプレゼントにはのし紙をかけるのがマナーです。
のし紙とはのし飾りというお祝いごとに添えられてきた飾りものと、水引という帯ひも状の飾りものがついたかけ紙をいいます。

プレゼントの相場・渡し方

プレゼントの相場や渡し方についてご紹介します。

プレゼントの相場

プレゼントは個人で出す場合3,000円~5,000円が基本です。部署一同など連名であれば合計額が1万円~3万円、もしくは1人あたり500円~1,000円で集めます。

くわしくは以下を基準にしましょう。

上司・先輩に個人で贈る 3,000円~5,000円
上司・先輩に連名で贈る 3万円前後
(1人あたり3,000円~5,000円)
同僚・友人・部下に個人で贈る 3,000円前後
同僚・友人・部下に連名で贈る 1万円前後
(1人あたり1,000円~2,000円)

年代別の相場も紹介いたします。

20代・30代 3,000円~5,000円
40代 5,000円~1万円

渡し方

プレゼントを渡すタイミングはいつがよいのでしょうか?少し悩むところです。

基本は退職当日ですが、送別会が行われる場合はその日に渡すのがよいでしょう。

送別会が行われない場合は退職日から1~2週間後を目安にプレゼントしましょう。

会社で合同で贈るのと別に個人からも贈る場合は、周りへの気遣いで目につかないように渡すとよいでしょう。

退職・転職祝いのタブー

退職祝い・転職祝いの際のタブーや注意点をまとめてご紹介します。

プレゼントに関しての選んではいけないタブーとなる品物もありますのであわせて触れていきます。

注意点

  • メッセージを贈る際は忌み言葉を避ける
  • あまり大きなプレゼントを職場で贈らない
  • 職場や部署の贈りかたに合わせる
  • 縁起の悪い贈りものをしない
  • 目上の人への失礼に当たる贈りものもある

メッセージを贈る際は忌み言葉を避ける

忌み言葉とは悪いほうへと連想させる言葉や縁起の悪い言葉です。
死、病気、老いを連想させたり、場の雰囲気を下げてしまう言葉が該当します。

枯れる、倒れる、折れる、絶える、切れる、曲がるといった言葉はほかの言葉に置き換えましょう。

定年での退職に関しては特に老いに関する言葉には注意しましょう。

あまり大きなプレゼントを職場で贈らない

職場での退職、転職の日に渡す場合は持ち帰る荷物が多いものですから、さらに荷物になるような大きなプレゼントを渡す場合は、お祝いのメッセージを伝えて、後日郵送するとよいでしょう。

縁起の悪い贈りものをしない

9と4(苦と死)を連想させる櫛やシクラメン、また花を贈る際も本数に注意します。

ハンカチは手布とも呼ぶことから手切れを意味するといわれ、白いハンカチになると更に死装束を連想させるので贈りものとしてはタブーです。

目上の人への失礼に当たる贈りものもある

上司には履物は相手を踏みつけるという意味があるので避けましょう。

文具やビジネス書は「もっと勤勉に」という意味があるため、特に上司や年長者へ贈るのは控えましょう。

お返しは?

一般的にお返しは不要とされています。
ほとんどの場合、お返しという形をとらず、退職日当日に1,000円~3,000円ほどのお菓子の詰め合わせといったものを持参し、今までお世話になったお礼の言葉を添えて退職する形をとります。

結構なお祝いをいただいて、個人的にお返しをするという際は、品物をいただいた1~2週間以内を目安に、いただいた品物の半分~1/3ほどの金額で、お礼の言葉を添えてお菓子などをお返しするとよいでしょう。

退職には様々な理由がありますが、退職は新しい人生のスタートでもあります。

これまで一生懸命頑張ってきた労いとともに、晴れの門出を祝う言葉で、気持ちよく送りだしてあげたいものですね。