2019年2月1日

還暦内祝いとは

還暦内祝い

満年齢で60歳を迎えた年にするお祝いである還暦。12年でひと回りすることで知られる干支は、さらに【木、火、土、金、水】の五行にあてはめ、60通りの干支となっています。

つまり、60年で元に戻ることから、赤子に戻ってもう一度生まれ変わるという意味で還暦をお祝いするのです。これが赤いちゃんちゃんこや頭巾をかぶる風習の由来になっています。

そして還暦内祝いとは還暦を迎えた幸せを周りにおすそ分けする意味で行われるものです。結婚や出産、新築など多くの場面で内祝いは行われています。

還暦の場合も友人や仕事先の人にお祝いしてもらう場合、感謝の気持ちを込めてお返しの形で内祝いを出します。ほかの内祝いと違い、身内には内祝いの贈りものはしないことが多いようです。

還暦内祝いの仕方

還暦内祝いの仕方について、内祝いの準備や相手、贈るタイミングなど、還暦内祝いの仕方をご紹介します。

内祝いの相手

還暦のお祝いは家族や親族の場合、食事会などで行うことが多く、還暦内祝いも同じように一緒に食事会を行うくらいに留めることが多いようです。

対して職場の仲間や友人からお祝いしてもらう際は還暦内祝いを用意し贈ります。

最適な時期

還暦内祝いは還暦のお祝いを頂いている場合は、なるべく早く贈ります。内祝いを贈る前にまずは電話やお礼状で感謝を伝えておくのもよいでしょう。

お世話になった人にこちらから内祝いを出す場合は、60歳の誕生日を迎えてからなるべく早く贈るようにします。

還暦内祝いのマナー

もともと還暦は、その年の元旦に親族が集まってお祝いするというものでした。そのため内祝いの慣習はありませんでしたが、近年は様式も様変わりし、お祝いのお返しとして内祝いを贈ることも多くなってきています。

そのような還暦内祝いならではの覚えておきたいマナーがあるのでご紹介します。

相場

還暦内祝いの相場は頂いたお祝いの半分から1/3でお返しするのが慣例です。ただ、お祝いのお返しが高額になるのも失礼とされるので、上限は1万円程度にするとよいでしょう。

のしのかけかた

慶事に使われるのし紙は、熨斗(のし)と呼ばれる紙を折ったり印刷した飾りと水引きがついたかけ紙のことです。

まず水引きは紅白で蝶結びのものを選びます。縁起のいいお祝いは何度もしたいということで、何度でも結びなおせる蝶結びが使われます。ちなみに結婚などは一度だけがよいため、ほどけない結び切りという水引きを使います。

表書きは濃い墨を使った筆や筆ペン、サインペンで水引きの上に「還暦内祝い」や「寿」と書き、水引きの下に名前を入れます。

メッセージ

メッセージは縦書きの便せんを選び、筆、万年筆、ボールペンで書きます。お礼の言葉や、60歳から新たな気持ちで第2の人生をスタートするという意気込みなどを込めるとよいでしょう。

あまりマイナスのことは書かないもので、内容は明るい話題を選んで書くことを心がけると相手にも気持ちが伝わりやすいでしょう。

健康状態が悪いといった関係でお礼状が書けない場合は、子供やパートナーなど近しい人に代筆を頼んでもかまいません。その際は、こちらの健康状態をあまり心配させないよう配慮しつつ、代筆であることを一筆加えておきましょう。

文章の構成は前文、主文、末文、後付けの4つに分かれます。前文には拝啓などの頭語をつけ、末文を敬具などの結語で締めます。前文の先頭に宛名を書きがちですが、後付けに日付、差出人、宛名の順で書くのが決まりです。日付は文頭から2文字分程度下げた位置から和暦で発送日を記入します。

渡し方

自分で還暦祝いの食事会のような形で内祝いをする場合は、その場で引き出物の形で出席してくれた人に渡せば十分です。お祝いの会を開いてくれたり、別途贈りたい人がいれば、郵送で贈っても構いません。

郵送する場合は包装紙の中にのし紙をかけます。これは郵送中にのし紙が破れたり汚れるのを防ぐためです。

喪中の人への贈る場合

還暦内祝いは60歳で行われるものなので、他の内祝いよりも喪中の人に贈る場面が多いものです。喪中の人にも贈るのは構いませんが、その際のマナーだけはしっかりふまえましょう。

まず、喪中の人には四十九日が明けるのを待ってから贈るのが決まりです。その間還暦祝いを頂いてから日が開くので、先にお礼状を出しておきます。このお礼状に四十九日を過ぎた頃に御礼させていただくということを一筆加えておきましょう。

のしは内祝いと書かず御礼と書きます。水引きはついていても失礼には当たりませんが、水引きのないかけ紙だけにするのも相手への配慮となります。

還暦内祝いのタブー

還暦内祝いの注意点や、避けたほうがよいこと、選ばないほうがよいとされる贈り物といったタブーの具体例をご紹介します。

注意点

のしはつけるのが礼儀です。のしの書き方については、不祝儀の際に使用する薄墨で書かないように気をつけましょう。

金額は頂いた贈りものの半返しから1/3返しで上限1万円ほどに抑えます。高価すぎるお返しや安価すぎるものはいけません。

金額、のし、品物が整っても、そのものだけを贈るのは礼儀を欠くとされています。お礼状も添えましょう。お礼状の文章にもしきたりがあります。拝啓、敬具のつけ忘れや敬称のわすれ、読みにくい文字なども失礼です。

添えるメッセージに関してはこちらの健康を願って還暦をお祝いしてくれるものなので、もちろん、病気を患っているのに嘘をつく必要はありませんが、相手を心配させる病気の話や老い、衰えの話は控えめにします。

選んではいけないもの

還暦内祝いではまず現金や金券を贈ることはありません。品物で贈るようにします。

中でも健康を願う相手への配慮として縁起の悪さを連想させる贈りものは控えましょう。例えばくしは苦、死を連想させ、白いハンカチは亡くなった方の装束を連想させるとされます。また、弔事に贈られる日本茶なども、親しい間柄ならば年齢的にも好まれるかもしれませんが、控えるべきです。

仕事関係の人などには、目上の人を踏みつけると連想されるといわれる靴下なども選ばないほうが無難です。

お返しは?

還暦内祝いは幸せのおすそ分けという意味合いの贈りものなので、そのお返しは必要ありません。感謝の気持ちだけ伝えましょう。

還暦内祝いのおすすめ

還暦内祝いを選ぶコツと、喜ばれるおすすめの贈り物を調べてまとめました。贈り物に迷った際はどうぞ参考になさってください。

選び方

還暦内祝いもほかの内祝いと同様に、相手が喜ぶもの、相手が使いやすいものを基本に考えて選びます。

あまり個性の強くないシンプルなタオルや菓子折りなどは相手を選ばず手堅い贈りものです。

ほかには、こちらが還暦なので贈る相手も年齢が高めになる傾向があるため、お酒をたしなむ相手ということがわかっているのなら、一緒にお酒を酌み交わしましょうという意味で、日本酒やワインを贈るのも喜ばれる選択です。

還暦のお祝いとして関連付けるなら、年輪をイメージさせるバウムクーヘンといったものも選ばれることが多いようです。