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寒中見舞いとは

寒中見舞い

寒中見舞いとは旧年中お世話になった方に、お互いが厳しい寒さを無事に乗り切り過ごせるようにという気遣いで、季節のあいさつとして贈る贈りものです。

また、松の内に年賀状を出さなかった相手に対して、体調を気遣ったり、また、喪中による年賀状代わりのあいさつのはがきや手紙として出すことにも使われます。

この前後にはお歳暮や余寒見舞いという贈りものもあり、寒中見舞いはどのタイミングで出すものなのか、よくわからないという人も多くいらっしゃいます。

ここでは寒中見舞いについてのマナーや贈り物として喜ばれる寒中見舞い、挨拶状の書き方や文例、しないほうがいいタブーといったところを一挙にまとめてご紹介します。

お歳暮との違い

お歳暮との違い

お歳暮と寒中見舞いには違いがあります。お歳暮は暮れのごあいさつで、11月末から12月20日ごろまでに贈る、その年のお礼です。

対して寒中見舞いは松の内があけてから、(立春)までに贈る挨拶状や贈り物のことです。

寒中見舞いの仕方

寒中見舞いの仕方や時期についてご紹介します。どのような相手に贈ればいいかということにも触れていきます。

はがきなどの挨拶状を贈るのが一般的ですが、品物の形で贈ることもあります。

贈る時期

寒中見舞いはお正月の年賀状を贈る正月松の内が明けたころから贈ります。松の内は関東などでは1月7日まで、他は地域によって1月15日までなので、1月8日や16日から贈りはじめます。

寒中とは日本の二十四節気の小寒と大寒の間から由来しています。贈る時期の終わりは二十四節気の立春までとされます。立春は年ごとに日付が違うことを覚えておく必要はありますが、おおむね2月4日までに贈るのが慣例です。

ちなみに暑中見舞いに対して残暑お見舞いという言葉がありますが、残寒お見舞いという言葉はありません。あいさつが遅れて立春を過ぎて2月末ごろまでに寒中見舞いを贈ることになる場合は、余寒見舞いという名目で贈りましょう。

贈る相手

寒中見舞いを贈る相手は日頃お世話になっている人に贈るのももちろんですが、年賀状やお歳暮を贈れなかった相手に対して寒中見舞いという形で贈るという方法をとることもあります。

寒中見舞いのマナー

寒中見舞いのマナー

寒中見舞いでははがきや手紙でのやりとりがメインになりますので、まず何よりもどういった文章を作ればいいかという点が気になるという人が多いのではないでしょうか。

ここではそうした書き方のマナーから、品物で贈る際の贈り方といった点までまとめました。

また、こちらが喪中の場合、喪中の人に贈る場合などでマナーが変わってきますが、すべてご紹介します。

挨拶状を送る

寒中見舞いのあいさつは挨拶状として送る場合と、品物で贈る場合があります。これらの違いや挨拶状の書き方、贈りものを贈るマナー、また、知らないと失礼にあたることもある喪中についても挨拶状は必要です。

書き方

寒中お見舞いはもっとも寒くなる小寒と大寒の間の時期にお互いの健康を気遣って送るものです。この時期の寒さの厳しさや相手の健康を願う気持ちを文章にとりいれて伝えましょう。

書き出しは寒中お見舞い申し上げますとしますが、立春を過ぎた場合は余寒お見舞い申し上げますと変えます。

はがきの場合は氏名は表面に書くこともあります。以下の文例のように句読点を付けないこともありますし、付けても構いません。

寒中見舞いの文例

  • 寒中見舞いは以下のような文例を参考にしましょう。

寒中お見舞い申し上げます

厳冬の折 ●●様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか

おかげさまで私たちは家族一同 元気に日々を過ごしております

春の訪れはまだあと少しというところではございますが

くれぐれもご自愛くださいますよう お祈り申し上げます

元号 ●●年●月

余寒見舞いの文例

  • 余寒見舞いの際は季節も立春をすぎていることを表現しましょう。

余寒お見舞い申し上げます

厳しい寒さが続いておりますが 肌をさす寒さもあと少しでやわらぐ折

皆様いかがお過ごしでしょうか

流感も猛威を振るうこの時節柄 くれぐれもご自愛くださいますよう

お祈り申し上げます

元号 ●●年●月

品物を贈る

寒中見舞いは品物で贈ることもあります。お歳暮を頂いた方に寒中見舞いとして出すこともあるため、意外に多くの方が寒中見舞いを贈っています。

金額の目安

金額は贈る相手との関係性によって変わってきますが、もっともよく選ばれているのは5,000円~1万円の品物です。

友人のような近しい間柄の場合は手紙のやり取りが大半ですが、品物を贈る場合は職場の上司、部下、また取引先や恩師といった関係性の相手が中心となります。

恩のある相手だからといったそれほど高額の品物は贈らないほうが無難です。

のし

熨斗(のし)

のしとはのし飾りという飾り物です。一般的にはこの飾り物がついたり、または印刷されたのし袋やのし紙をのしと呼びます。寒中見舞いでは赤白蝶結びののし紙で包みます。

ここで注意したいのはその表書きです。友人や知人、または会社の同僚や部下といった場合には、寒中御見舞いと書くのが正しい表書きですが、贈り先が目上の人や取引先の場合は寒中お伺いと書くのがマナーとされています。

いずれの場合も水引きの下部には氏名を記入します。

贈り方

贈り方のマナーとして、寒中見舞いに限ったことではありませんが、お中元、お歳暮などは3年は続けて贈るのがマナーとなっていることは踏まえておきましょう。

直接手渡すよりも郵送で贈ることが多いものですが、郵送の際はのし紙が汚れたり破れたりしないように、包装紙の下に包む内のしをかけるようにしましょう。

喪中の場合

忌中や喪中の相手にも寒中見舞いを贈ることがあります。また、自分が忌中や喪中でも寒中見舞いを贈る贈り方があります。

こちらが喪中の時

こちらも相手も共通しますが、お歳暮やお年賀の贈答時期が喪中と重なっている場合は、時期をずらしてこの寒中見舞いがよく使われます。

仏式の場合は四十九日、神式の場合は五十日が明けてから贈りましょう。贈る際のかけ紙は慶事の際に使われる赤白の水引きを使わず、白い無地のかけ紙で包みます。

喪中の人に贈る場合

相手が喪中のケースでは、お歳暮を贈る際に相手が四十九日を過ぎていない場合に時期をずらし寒中見舞いとして贈る場合があります。

その際はこちらが喪中の時と同様、かけ紙は紅白の水引きを使わずに、白い無地のかけ紙や短冊(奉書紙)にします。

寒中見舞いのタブー

寒中見舞いのタブー

お中元やお歳暮と寒中見舞いは贈りものという意味では同じです。贈りものとしての寒中見舞いタブーをいくつかご紹介します。

注意点

目上の人に現金や金券を贈るのはタブーです。同様に、下着、靴下といったものも、下着も買えないほど生活に困窮しているという相手を下に見た施しという意味合いがあるとされます。

相手を見下すという意味では靴などの履物も相手を踏みつけるとされ避けたほうがいい品物です。

縁起の悪いものも贈り物には共通してタブーとされます。苦しみや死を連想する9と4が関連する櫛やシクラメンなどは要注意です。白いハンカチも死者の装束を連想させるとされます。またハンカチは手布(てぎれ)と言われるため手切れを連想させるとされます。

美味しい食べ物を贈って寒さを乗り切ってもらいたいと考えることもありますが、生ものを贈る場合は冬だからといっても相手が受け取れない日が続くと傷んでしまいます。相手に連絡なく贈るのは控えましょう。

贈ってはいけない人

地方公務員や国家公務員、子供がお世話になっている学校の先生、警察官、自衛隊、消防官、政治家といった、賄賂としてとらえられる可能性のある職業の人は受け取りを禁止されていたり、断られたりしますので寒中見舞いの品物を贈るのは原則としてタブーです。

お返しは?

寒中見舞いをいただいた際はその日のうちにお礼を電話で伝えたり、お礼状を送りましょう。品物で頂いた際は半額~同額程度のお見舞い返しという形でお返しすることもあります。

遅くなったお歳暮として頂いた場合は品物でお返しする必要はないとされています。この場合ももちろんお礼は伝えるようにします。

相手が訪問してきた場合は、お礼とともに手土産をお渡しするのがマナーです。

寒中見舞いのおすすめ

喜ばれる寒中見舞いとはどんなものがあるでしょう。贈りものに共通するのは相手の趣味や嗜好に合うものを調べるという思いやりの気持ちですが、中でも喜ばれる品物やおすすめの定番商品をいくつかご紹介します。

選び方のコツ

この時期は一年で最も寒さが厳しい季節です。身体の温まる商品を贈るという方法はまず第一に考えられます。

スープやコーヒー、紅茶の詰め合わせといった品物は日持ちもしてもらって嬉しい贈りものの定番です。

定番と言えばお歳暮の定番であるハムや、季節を問わず人気のビールといった商品も良いでしょう。もっともビールは相手がお酒を飲むかどうかという点だけは事前に確認しておくことをおすすめします。

実は冬は夏よりも身体がエネルギーを消費しようとする季節です。夏は食欲が落ちるということもありますし、冬の贈りものはお肉や新鮮な魚介類といった食べ物を贈るのも選択肢の1つです。

また、近年では相手に選んでもらえるカタログギフトも人気の贈りものです。贈る側も金額の設定をしやすく、受け取る側も好きな品物を選んで受け取れるため、ギフトの定番となっています。

ただし、贈りものとして合理的で相手への思いが伝わりにくいともいわれるので、ひとことメッセージを添えることをおすすめします。