【男性・女性】もう迷わない!人気のクリスマスプレゼント

1年を通して、身近な人にプレゼントをする機会は数多くありますが、最後に来るのがクリスマス。
世界中でお祝いされる日ということで、最後にして最大の“プレゼント日”であるといえます。
だからこそ、この日にヘタなプレゼントをすることはできない、何を贈ればいいんだろう?と途方にくれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで、ここではクリスマスのプレゼントの選び方についてまとめてみました。
男女別人気のクリスマスプレゼント
クリスマスは、家族で祝う場合も恋人や友人たちと過ごす場合も、身近にいる人たちとの愛を深めることが重要なことです。
相手に対して抱いている愛情をきちんと伝えることができる、そんなプレゼントを選ぶことが大切であるといえるでしょう。
その想いをうまく相手に伝えるためには、きちんと“その人に合ったもの”を選ぶ必要があります。
「私に合うものを選んでくれたのね」「俺に合うものを選んでくれたんだな」ということで、もらった相手はあなたへの愛情をより深めてくれることでしょう。
というわけで、ここでは「男性に贈るプレゼント」「女性に贈るプレゼント」「子供に贈るプレゼント」という内容で、それぞれにまとめてみました。
男性
ひとくちに「男性に贈るクリスマスプレゼント」といっても、相手はさまざまです。
恋人の男性かもしれませんし、会社の同僚や先輩、あるいはお世話になった恩師やお父さん、親戚のおじさん……たとえば、全員に判で押したようにキーホルダーをあげる、となったらいろんなところで支障が出ます。
会社の同僚にはそれでいいかもしれませんが、恋人には物足りなく思われるでしょうし、年上の男性には「礼儀がなってないな」と思われるかもしれません。
要するに、世代や関係性によってきちんとふさわしい品物を選ぶべきということです。
・恋人の男性に
クリスマスの夜は2人きりで過ごしたい恋人の男性には、恋愛が盛り上がるようなプレゼントを選ぶのがベストです。たとえば、ここで提案したいのはペアリングやマフラー。
リング(指輪)といえば、男性から女性に贈られるプレゼントと思われがちですが、男性から贈るのは婚約指輪ひとつで十分です。普段から指輪をやり取りするよりも、万感の想いを込めたたったひとつの婚約指輪のほうが、女性としても嬉しいところではないでしょうか。
というわけで、クリスマスに贈るペアリングは女性のほうが贈ってあげましょう。
事前に指のサイズなどを確認することは忘れずに。
また、マフラーは「ぬくもりをプレゼントする」という意味合いもこめられているわけで、そういう意味でも冬のプレゼントとしてぴったりといえるでしょう。
・年上の男性に
お世話になった先輩や恩師などには、“オトナ向け”のシックなものをプレゼントしてみましょう。
たとえば、ダンディなおじさまには上品な香りがその魅力を引き立たせる男性用の香水。
往年のイケメン俳優アラン・ドロンがプロデュースした「SAMOURAI(サムライ)」などは、おすすめの逸品です。
女性
女性に贈るクリスマスプレゼント。
こちらも、男性に贈るプレゼントと同じく、世代や関係性に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。
・恋人に
大切な恋人に贈るクリスマスプレゼントとしては、定番のアクセサリーやブランドバッグなどがおすすめです。
付き合って3年目、5年目のような節目のクリスマスには、レストランで豪華なクリスマスディナーをとりつつ、最後にプレゼントを持ってくるというのもロマンチックな演出が効いていておすすめといえます。
また、毎年アクセサリーばかりなので何か変わり種が欲しい……という場合には、花束などもおすすめです。
想いをこめた手紙なども添えると、喜んでもらえるでしょう。
・お母さんに
世界で最もお世話になった女性といえば、お母さん。
彼女に贈るべきプレゼントとしては、特に心身のケアができるようなものが良いでしょう。
エステの無料券やハンドクリームなどが喜ばれるのではないかと思います。
・会社の同僚に
お母さんほど親密な関係ではなく、恋人とも違う、でも日々顔を合わせて関係性を深めている会社の同僚の女性に贈るべきクリスマスプレゼント……これはなかなか難しいものといえます。
特に男性が贈る場合は、恋愛がらみの誤解をされてしまうのも避けたいところ。
後に残るものは避けて、その場でさっと消費できるものがおすすめです。
たとえば、ちょっとしたオシャレなお菓子などはうってつけといえます。
子供
お子さんへのプレゼントは、やはり定番を攻めるのが良いといえるでしょう。
年代にもよりますが、オモチャやゲームなどが喜ばれると思います。
とはいえ、もちろん年代によってあげる物を何にするか、しっかり考える必要があります。
たとえば、幼児期のお子さんは、日曜朝に放映されている戦隊シリーズ、魔法少女系のアニメに夢中。というわけで、それらの作品に関するグッズがおすすめといえます。変身ベルトや合体ロボット、人形などです。
オモチャ遊びを卒業する児童・生徒のお子さんには、やはりゲームがふさわしいといえるでしょう。
ゲーム機やソフトなど、流行っているものを選んであげましょう。
気をつけたい点としては、「事前に聞いておくこと」が挙げられます。
子どもは、サプライズよりは「欲しいものがもらえる」という点を重視する傾向にあります。
現在おとなの皆さんも覚えがあるかと思いますが、おとなになると「プレゼントをくれた」「悩んで悩んで素敵なものを選んでくれた」ということで、物よりも相手の行為に感動するもの。
しかし、子どもの頃はそのような繊細な心が形成されていないので物のみに注目します。
そして、もし常日ごろ特に欲しいと思っていなかったものを渡されるとガッカリしてしまいます。
というわけで、何が欲しいか聞いておく、あるいは親子のきずなを深めるために一緒に買い物に行って買ってあげるといったことをするのがおすすめです。
クリスマスの祝い方
パレスチナの都市ベツレヘムの片隅にあった厩(うまや)で、大工の息子イエスが神の祝福とともに生を受けたのが12月25日のこと。その日をもってクリスマスとし、前日をクリスマスイブとして祝う風習は時代を超えて現在に受け継がれています。
長い歴史の中で、「クリスマス当日の過ごし方」は固定化され、各国で独自のアレンジもなされるようになりました。誰と過ごすか、何を食すか、どんなアイテムを使用するか……など。
ここでは、代表的な「クリスマス当日の過ごし方」についてまとめてみました。
クリスマスカード
欧米を中心に海外で行われている、家族や友人間でクリスマスカードを贈り合うという風習。日本でも行われていますが、これはもともと「グリーティングカード」という欧米の風習がもとになっているものです。
「グリーティング(Greeting)」とは、直訳すれば「挨拶」のこと。
「親しみを込めた挨拶」「敬礼」など、さまざまなニュアンスをひっくるめて「グリーティング」と表現します。
グリーティングカードは、海外ではお正月やバレンタインデーなど、さまざまな記念日に贈られます。
ちょうど、日本でいうところの「年賀状」や「暑中見舞い」などに近いものであるといえるでしょう。
相手の健康や幸福を祈るメッセージを添えて送られます。
【文例】
・メリークリスマス!今年はお世話になりました。寒い季節ですがご自愛ください。
・ハッピークリスマス!来年もあなたにとって幸福な年でありますように。
・A Very Merry Christmas and Happy New Year!
定番の祝い方
クリスマスの祝い方の基本は、「豪華なディナー」です。
日本の伝統的なお正月が、朝からおせち料理やお雑煮を食べてお屠蘇を飲むのに対して、海外のクリスマスは雪の降る夜にツリーの電源を入れて家族でテーブルを囲み、七面鳥の丸焼きを中心に豪華な料理を並べて楽しく過ごすのが伝統的な過ごし方です。
現在の日本では、七面鳥が入手困難ということもあってチキンが定着していますが、家で過ごすだけでなくリッチなレストランを利用するケースも少なくありません。
特に恋人同士でクリスマスを祝う場合は、ちょっぴり奮発してレストランに足を運ぶというケースが多いでしょう。
クリスマスケーキ
降り始めたばかりの雪のような純白の生クリームをたっぷり使ったデコレーションケーキ。
クリスマスの食卓に並ぶ定番の食品です。家族や恋人、友人たちで仲良く切り分けていただくわけですが、これはもちろん日本発祥の文化ではありません。
19世紀のフランスで誕生したものといわれ、欧米で広まり、やがて日本にもその文化がもたらされました。
ロールケーキをチョコレートでデコレーションし、暖炉にくべる薪に見立てた「ブッシュ・ド・ノエル(クリスマスの木)」というのがフランス独自のクリスマスケーキです。
またドイツでは、オレンジピールやレーズンなどを練り込んだ生地を焼き上げ、粉砂糖で真っ白に仕上げた「シュトレン」という菓子パンがクリスマスケーキとして食べられています。
一説によると、14世紀にシュトレンがクリスマスの贈り物として使用されたことがクリスマスケーキの起源であるともいわれています。
このように、各国に「オリジナルのクリスマスケーキ」があります。
カップル、夫婦
恋人や夫婦で過ごす、2人きりの水入らずのクリスマス。
カップルで過ごすなら、やはりレストランで豪華なディナーをとる、というのが定番であるといえます。
日本では“カップルの記念日”と見なされることが多い日ということもあり、単なるディナーではなくロマンチックな演出を加えるのが特徴といえます。
たとえば、料理はもちろんのこと、窓の外に見える景色にもこだわる、など。
「夜景の綺麗なレストラン」は、クリスマス前になると予約が殺到します。
また、高級ホテルのレストランを選び、ホテルに部屋をとったうえで食事を楽しむというカップルも多いようです。
おいしいディナーに舌鼓を打ち、プレゼントを交換して互いの愛を深め、食事を終えたら本当の意味で2人きりになれるホテルの部屋へ……というコースでクリスマスの夜を過ごすわけです。
子供と家族で
お子さんがいる家庭では、やはり家族みんなが笑顔で過ごせる「家ディナー」を楽しむというのが一般的。
チキンをはじめとする定番の料理を並べ、『ジングルベル』『ママがサンタにキッスした』などのクリスマスソングがたっぷり収録されたCDをかけ、クリスマスツリーを飾って楽しく過ごし、食事のあとはクリスマスケーキを切り分け、紅茶を入れてくつろぎのひとときを過ごします。
その後は、主にお父さんが活躍することになるでしょう。
節分の日に鬼のお面をつけたりするのと同じように、この日はコカコーラ社が発明したといわれる赤い服を着て帽子をかぶり、胸まで垂れる真っ白いヒゲをつけて、世界で最も優しいおじいさん“サンタクロース”になりきって登場し、子どもたちにプレゼントを配ります。
ご家庭によっては、クリスマスイブの夜にお父さんやお母さんがサンタクロースになるところもあるでしょう。
子どもたちが寝静まったところでプレゼントを用意し、枕元にそっと置いておくわけです。
クリスマス当日の朝、目が覚めたら伝説で聞いた通りにプレゼントが見つかって、子どもたちが大喜びする、というわけです。
友達と
ひとり暮らしの学生のうち、恋人がいない連中が集まってクリスマスムードに乗っかってパーティーを開く、という文化は日本のみならず世界中で見られるものですが、その過ごし方も万国共通です。
ハタチを過ぎたおとなばかりなら飲み会になりますし、ちょっと気の利いた連中が集まればプレゼント交換のようなイベントも行うでしょう。
円形になって隣に手渡していき、合図の音が鳴ったら手にしたプレゼントを開ける、といったイベントです。
一方、幼稚園や小学校の友達で集まってクリスマスの日を過ごす、ということも行われています。ランチをみんなで食べ、ちょっとしたケーキやジュースが出たあとで、それぞれが用意したプレゼントを交換するというパーティーが開かれます。
お母さん同士は楽しくお喋りに興じ、親密な時間が流れていく、というわけです。
クリスマスのマナー
クリスマスプレゼントの選び方や贈り方、予算。
あるいはクリスマスディナーの過ごし方……全然わからない!という方もいらっしゃるのではないかと思います。
「初めて彼女ができたんだけどいくらくらいのプレゼントをあげればいいの?」
「どんな服装でクリスマスを祝えばいいの?」
などなど……。
もちろん、「クリスマスをお祝いする」という真心こそが一番大事なことではありますが、最低限おさえておきたいマナーも存在します。
ここでは、そんなマナーについてまとめてみました。
予算
クリスマスプレゼントの予算。
「彼女へのプレゼントにはいくら使えばいいの?」
「子どものプレゼントはいくらだったらバカにされない?」
など、気になることが多いかと思います。
というわけで、ここでは年代別・関係性別の「プレゼント予算の相場」についてまとめてみましょう。
・子どもへのプレゼント
お子さんにあげるプレゼントの予算は……特に決まっているわけではありませんが、だいたい相場としては5000円程度であるといえます。高ければ10000円、安ければ1000~2000円など、まちまちです。
・恋人へのプレゼント
男女間でプレゼントを交わす際には、子ども相手のプレゼントよりはやや厳格な「年代ごとの相場」があるようです。たとえば、大学生のカップルなら10000円。20代の社会人なら15000円、30代なら20000円……というふうに、金額が年齢とともに上がっていきます。
もちろん金額がすべてではありませんが、「相手が15000円のプレゼントをくれたのに、こちらは3000円のプレゼントをあげた」となると、どちらにしても若干の気まずさが残ります。
ぜひ参考にしてもらえればと思います。
贈り方
プレゼントを渡すタイミングは、
・クリスマス当日の朝
・クリスマスディナーの後
このいずれかであるといえるでしょう。
特に小さいお子さんにプレゼントをあげる場合は、想像力豊かな子どもに育てるためにもサンタクロース伝説を下敷きにした「クリスマス当日の朝」がおすすめです。
枕もとにそっと置いて、翌朝は「サンタさんへの感謝の手紙」などを書いてもらうとよいでしょう。
一方、カップルの場合はおいしいディナーの後、くつろいだ雰囲気の中でプレゼントタイムを設けるのがおすすめ。ロマンチックなムードが盛り上がり、より親密な夜を過ごすことができるでしょう。
デートの服装
クリスマスデートの服装は頭を悩ませてしまいがちですが、それほど難しく考える必要はありません。
たとえば、レストランのディナーを予約している場合は「普段よりも少しフォーマルな服装を心がける」という程度でOKです。
ただし、特に男性の場合、レストランによっては「要ジャケット」「Tシャツ&ジーンズNG」などのドレスコードを設けている場合があるので注意しましょう。
また、彼氏・彼女の家に“お呼ばれ”したという場合も、清潔感&清楚感のある服装を心がける必要があります。ただし、「ガラ物でなければOK」「だらしない着こなしをしていなければOK」というレベルなので、こちらもそれほど心配する必要はありません。
テーブルマナー
レストランデートの前に知っておきたいテーブルマナー。文字数の関係でイロハの「イ」しか述べることができませんが、まずは何といってもナイフとフォークだけでもスマートに扱うことができれば一目置かれると思います。
主に洋食のメインの肉料理や魚料理をいただくときに使用するナイフとフォークは、右手にナイフ、左手にフォークを持つのが基本。
たとえばステーキをいただくときは、左端にフォークを指し、ひと口分をナイフでゆっくりと切り離していきます。
このとき、ガチャガチャとナイフ、フォーク、皿がぶつかり合うのは非常にみっともないとされているので要注意です。
また、あらかじめすべて一口大に切ってしまうというのもはしたない行為とされています。「食べやすいから」とついついやってしまいがちですが、注意しましょう。
また、食事中に席を立ったり、グラスを手にしたりする場合などは、ナイフとフォークを皿に八の字になるように置きます。一方、「もう下げて結構です」というときは、斜めにそろえて置いておきましょう。
クリスマスのタブー
ブランドショップやセレブ俳優がちょっとした粋な計らいをしたり、普段は厳しい風紀係の先生が寛容な態度を見せたり……特に欧米では、「1年に1回人が優しくなれる日」という側面を持つクリスマス。
しかし、そんなクリスマスでも何をやってもいいというわけではありません。
「それをやったらタブー」といわれることがいくつかあります。
ここでは、どのようなクリスマスのタブーがあるのか、紹介してみたいと思います。
注意点
「恋人たちのクリスマス」を発表したマライア・キャリーをはじめ、現代のクリスマス文化の基礎を作ったアーティストを数多く輩出しているアメリカ合衆国……ですが、最近では12月25日にやたらと街なかで「Merry Christmas!」と言うのはタブーだとされているようです。
アメリカ合衆国は、人口のかなりの部分が海外にルーツを持つ人で占められている多民族国家。キリスト教人口は多いものの、仏教やイスラム教、ヒンドゥー教……さまざまな宗教を信じている人たちがいます。
そのような人たちにとって、浮かれ騒いで宗教的価値観を押しつけるような「Merry Christmas!」の掛け声は不愉快なものなのではないか、といわれ始めたのがきっかけで、この“タブー”は生まれました。
実際のところ、家庭でのディナーなどは除き、街なかでは「Happy Holiday!」という声がよく聞かれるようになっているようです。
選んではいけないもの
クリスマスプレゼントには、“選ぶべきでないもの”があります。
概要を先に述べるなら、「気持ちがこもっていないと思われるもの」「価値観の押しつけになってしまうもの」がそれにあたります。
たとえば、金券のようなもの。
お金の代わりに使える金券は、「自分でほしいものが買える」という利点はありますが、特に恋人や友人といった親しい間柄にある人にあげるには味気ないもの。「一生懸命がんばって選んでくれたんだ」という感動がないので、あまり喜ばれません。
そのほか、相手の趣味を無視して自分が好きなアーティストのCDを贈ったり、マニアックすぎる映画のDVDを贈ったりするのも、「独りよがりな感じがしてイヤ」と感じる人が多いようです。
クリスマスの豆知識
ここでは、クリスマスシーズンの雑談に役立つちょっとした豆知識などをまとめてみました。
「クリスマスってそもそもどうやって始まったもの?」「24日の“イブ”って何?」「サンタクロースって誰?」「何でツリーを立てるわけ?」など、さまざまな疑問を一気に解説いたします。
クリスマスについて語り合う雑談の中でさりげなく披露できれば、相手に一目置かれることは間違いなし。
ぜひチェックしてみてください。
クリスマスの起源
クリスマスはもともと、キリスト教の祭日。今からおよそ2000年前、現在のパレスチナ自治区にあるベツレヘムという街の片隅で、大工のヨゼフとマリアの子、イエスが誕生したことがクリスマスのきっかけです。
神の祝福を受けて厩(うまや)で生まれたその子は、のちにイエス・キリストと呼ばれるようになりました。
そして、生誕の地ベツレヘムの教会で、いつしかその誕生日を祝うイベントが行われるようになり、さまざまに形を変えて現在に受け継がれています。
また当時、「日没から1日が始まる」という“ユダヤ歴”をもとにお祝いが行われていたため、前日の夕方(イブニング)もまた特別な日とされ、クリスマス・イブとして定着しています。
クリスマスとサンタクロース
赤い衣装に白いひげ、トナカイが引くソリに乗ってやってくる優しいおじいさん。
彼の名はサンタクロースですが、そもそもは、西暦300年頃に現在のトルコで司教として活躍していたニコラスさんの伝説がもとになっています。
ニコラスさんの家の近所に、極貧に喘ぐ家庭がありました。
常日頃あわれに思っていたニコラスさんは、とうとうその家が娘さんを売らなければならないほど困窮していることを知って、こっそり家の屋根によじ登り、煙突から金貨を投げ込みました。
ちょうど干してあった靴下に金貨はすっぽり収まり、家はそのお金で窮地を脱することができました。
そんな優しいニコラスさんは、ほかにも無実の囚人を死刑直前に救うなど、さまざまな善行を施してキリスト教の“聖人”として称えられるようになります。
その伝説が北欧で語り伝えられていた妖精伝説とまじりあい、現在のサンタクロースが生まれました。
ちなみに、サンタがトナカイにソリを引かせているのは、ニコラスさんのことを書いた『聖ニコラスの訪問』という本にそのような場面が出てくるから。
また、あの特徴的な赤い衣装はコカコーラ社が1930年代に生み出したものでした。
サンタクロースのもとになった北欧の妖精伝説の中には怖い話もあったので、昔は「サンタ=怖いおじさん」と語り伝えている地域もありました。
しかしコカコーラ社のキャンペーンによって、現在は全世界共通の「良い子にしていればプレゼントをくれる優しいおじいさん」として定着しています。
クリスマスにゆかりのあるアイテム
クリスマスには、てっぺんに星の飾りを付けたクリスマスツリーや食卓に並べる七面鳥の丸焼きなど、いくつかの“定番のアイテム”があります。これらは、どんなゆかりを持つものなのでしょうか。
【クリスマスツリー】
モミの木を切り倒して飾りをつけ、頂上にトップスター(星の飾り)を載せるクリスマスツリーは、キリスト教の伝説がもとになっています。
8世紀頃、キリスト教以前からあった宗教が崇められていたドイツに、キリスト教の宣教師が訪れ、「ウチの宗教のほうが良いよ」と宣伝。その中で、モミの木を“奇跡の木”として教えさとしたことがもとになっています。
やがて、ドイツではクリスマスにモミの木を飾る風習が生まれ、全ヨーロッパに伝わり、日本では幕末に最初のクリスマスツリーが立てられたといわれています。
また、トップスターは聖書にある「ベツレヘムの星」を表すものです。
キリスト誕生の夜、空にひときわ強く輝く星が出て、「東方の賢者」と呼ばれる人々がその星に導かれてベツレヘムの街におもむき、誕生に立ち会うことになりました。
【七面鳥】
中東やヨーロッパを中心とするエリアで生まれた、さまざまなクリスマスの風習。
七面鳥を食べるのもそのあたりのエリアで生まれた風習だと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
これは17世紀以降のアメリカで生まれた風習です。
そもそもアメリカ合衆国はヨーロッパからの移民によって作られた国ですが、移民が渡ったばかりの頃は食べるものもなく、極貧生活を余儀なくされていました。
そのとき、彼らが捕まえて食べていたのが七面鳥だったのです。
七面鳥を食べることで命を長らえることができた人々は、やがてこの鳥を「縁起の良いもの」として祭日に食べるようになりました。
この風習がヨーロッパにも伝わり、やがて「クリスマスといえば七面鳥」となったのです。
クリスマスプレゼントのお返しは?
さて、いかがでしょうか。
ここではクリスマスプレゼントについて、またクリスマスそのものについて語ってきました。
クリスマスは、宗教的なお祝いであると同時に身近な人との愛を確かめ合う日。互いを思いやり、1年の労をねぎらい、「これからもよろしくね」というあたたかい挨拶をし合う日です。
プレゼントを贈り合うのも、そのような想いの延長上にあります。
そんなクリスマスにおいては、“互いを思いやる”ということが最も大切なマナーです。
たとえばプレゼントをもらったときは、きちんとお返しを贈りましょう。
では、今年も良いクリスマスを。